女優の卵達に聞く、役者の道ってどんな世界?

モニターやスクリーン越しには、一日足りとも目にしないことは女優さん達。

けれど彼女達がどのようにしてキャリアを歩むのか?そもそもなり方は?なろうとしたきっかけは?

スカウト、オーディション、なんとなくはイメージ出来るけど、意外と身近にいそうでいない芸能界。

そんな素朴な疑問を、まさに今その第一歩を踏み出す若手女優の卵さん達にインタビューし伺ってみました。

 

穂南綾音さんの場合

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バックグラウンド/女優を目指した経緯

幼少期からの読書好きが転じて、高校生の頃、声優になりたいと思うようになりました。

短大卒業後に一旦はOLとして就職したものの、一度きりの人生、やりたいことをやろうと上京を決意しました。

昨年度上京し、芝居を勉強していく中で、映像演技にも興味を持ち、女優に挑戦し自分の幅を広げることを決意しました。

演技の楽しさ

私は新しい自分をどんどん発見できることが楽しいなと思います。

色々試して、時には他の人の意見やお芝居も参考にして、また試して。

そうすると、あ、自分ってこんな一面があるんだ、とか、そんな風に見えてるところがあるんだ、とか。

そこから、さらに視点を変えたり、可能性がどんどん広がるのが楽しいです。

あとは、多くが色んな人と関わって作り上げていくものなので、協力しながら形になっていくことが凄く嬉しくて、そういうところが好きだなと思います。

isobe5この世界の厳しさ

正解がないことや、ただのいい子ではつまらないと言われることなど、学校やマニュアル社会の中で学んできたことだけでは通用しないところが難しいなと思います。

常に自分を更新していくことを考えていないといけない、そこが厳しいところではないかと思います。

オフの過ごし方

映画を観に行ったり、散歩したり。

普段から人と関わることが多いので、オフの日は1人の時間を大切にしています。

好きなように過ごしていると気持ちがすっきりして、また頑張ろうと思えます。

どんな女優になりたいか

素朴だけど、存在感のある女優です。

画面の中、舞台の上、気付くと思わず目で追ってしまうような、そんな女優になりたいです。

そのために、役の幅を広げたり、いかに自然体で居られるか、というのを追求していきたいです。
 

浅森咲希奈さんの場合

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バックグラウンド

1995年5月30日生まれ、広島県出身。

慶應義塾大学文学部在学中。

高校生までロコドルとして活動、INDIKET HIROSHIMA’12でグランプリ受賞。

その後、映画『プレイタイム/praytime』(2015/平波亘監督)で映画初出演。

2017年は自身初の舞台となる『広島ジャンゴ』(演出 蓬来竜太)に出演。

女優を目指した経緯

私はもともと歌手になりたかったんです。

13才からずっとボイストレーニングをやってきて、将来は歌手になるものだとずっと思っていました(笑)

でも、19歳の時に妹がお芝居を学びに行く、という話になりまして。

私も体験レッスンについていったんです。

やってみると意外に面白くて、気づいたら私の方がのめり込んでいました(笑)

その半年後くらいに、東京から映画監督が来て、広島で映画を撮るという話を知って、面白そう!と軽い気持ちでワークショップオーディションに参加しました。

そこで役をいただいて。

やってみて、あ、これだ。と思いました。

すごく不思議なんですけど、ここで生きようって決めました。

お芝居は自分と生涯無縁なものだと思っていましたし、まさか役者やりたいなんて日が来るとは思ってもみませんでした。

人生ってわかんないですね(笑)

何も知らない、何も出来ない私を映画に出してくれた、平波亘監督には感謝しかないですし、いつか恩返ししたいなって思っています。

演技の楽しさ

その世界で生きられることですかね。

アクションがかかると、カメラも人も見えなくなるんです。

それが不思議で面白い。

言葉で表現するのは難しいんですけど、ひょいっと違う世界にいるんですよ。

そこで生きている人と会話できて、本当に楽しい。

偉そうなことは言えないですけど、役にはなりきれないし、その人にもなれないと思うんです。

でも、その役に近づくことは出来るんじゃないかって思っていて。

役に近づいた瞬間に、自分の知らない自分に出会えたり、面白いものが生まれたりして。

わー、すごいな、面白いな、楽しいなって。

毎日、生きづらいと感じていたのでお芝居と出会えて本当によかったなって思います。

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この世界の厳しさ

努力が報われるとは限らないことでしょうか。

流行は変化していきますし、時代も変わる。

その流れとともに、求められる人も違うと思うんです。

だから、準備万端にしていても自分の出番が来るとは限らない。

もしかしたら、一生来ないかもしれない。

入れ替わりも激しいですし、それは広島で活動していた時も実感していて。

だから、東京なら尚更そうなんじゃないかって。

でも、一生懸命やっていれば見てくれてる人は必ずいるんですよ。

これは必ずです!

だから、頑張れますし、テストのように勉強すれば結果に繋がったり、点数が良かった、悪かった、って一喜一憂するのは、つまらないと思っていたので、私にはちょうどいいかもしんれません(笑)

オフの過ごし方

ぼーっとしてます(笑)

それか、本屋さんに行ったり。

どっちかですね。

基本的に1人です!

朝起きて、ご飯食べて、歯を磨いて、ぼーっとします(笑)

時間もったいない!って思われる方もいらっしゃると思うんですが、私には大切な時間なんです!

このぼーっとしてる時間に私の頭はフル回転していて、色んなことが降りてくるんです!

実家にソファがあって、そのソファでぼーっとしてるときが一番幸せで、色んなことが降ってきます!

魔法のソファです(笑)

東京のお家では、まだそのスポットが見つかっていないので探しています!

基本的にぽけーっとしてますね、のんびりほのぼのしたいんです(笑)

どんな女優になりたいか

んー、難しいですね。

現時点では・・・、すーっとそこに存在できる、役を生きられる役者になりたいです。

その役を全うしたいなって。

観ている人が、私だと忘れるくらいその役にしか見えなくなるような。

目立とう、何か残そう、ってする人が多いんですが
私はそんな気持ちが全くなくて。

この世界でやっていく上で、そんな気持ちがないのはそれはそれで問題なのかもしれませんが・・・(笑)

私は、目立たない役だったら、目立たなくていいし、目立つ役なら、目立てばいいって思ってます。

単純で極端ですけど(笑)

目立ちたいなら、バラエティーにでも出ればいい話で。

役者として、時間はかかるかもしれませんがその役の人生を生きられる役者になりたいです!

 

伊能冴さんの場合

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バックグラウンド

舞台を中心に活動しており、去年は1年間に4本の舞台に立たせて頂きました。

女優を目指した経緯

最初はテレビに出ている女優さんを拝見し、私も人の心を動かす手段としてお芝居をやってみたい。

と思ったのがきっかけでした。

演技の楽しさ

役として生きていると感じる瞬間。

我を忘れる瞬間。

この為に自分の持ってるパワーの全てを出し切って超えていく瞬間。

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この世界の難しさ

お芝居に正確がないこと。

自分次第で面白くも可笑しくも出来るので、突き詰めても突き詰めても正確はなく、自分の出した答えに自信を持って挑むこと。

自分との戦いが難しいです。

オフの過ごし方

オフの日は、ひたすら映画を見たり、舞台をみたり、プラネタリウム巡りも、ひたすら街を歩くのも大好きです。

どんな女優になりたいか

役として生きている女優さん、その場にリアリティかつ存在感のある女優さんでありたいです。