フェスタのよろこび

こんにちは。

柴原史佳です。

先月末、長野県塩尻市で開催されたワインイベントへ行ってきました。

塩尻ワイナリーフェスタ2018。

日本各地の地域やワイナリーで様々なワインイベントが行われていますが、参加チケットが事前発売で即完売するほどプレミアチケットになっている、人気イベントの一つです。

今回はこちらのイベントについてのお話をさせていただきます。

塩尻ワイナリーフェスタ

塩尻市は長野県の中でもワイン生産量が多く、ワイナリーも多いです。

ここ塩尻市で生産されるぶどう品種・メルローでつくられたワインは「桔梗ヶ原メルロー」として、日本を代表する赤ワインのひとつになっています。

私自身も以前から日本のメルローといえば桔梗ヶ原ということで、すき焼きにあわせたりしながら楽しんでいました。

ワインづくりに恵まれたテロワールを持つ塩尻市で、毎年2日間にわたりイベントが開催されています。

JR塩尻駅前には特設会場が開かれ、ウェルカムワインのおもてなしや、各ワイナリーのワインの試飲や販売、ご当地グルメも販売されていました。

オープニングのスタート前からたくさんのお客様が行列するほどの盛況っぷり。

また、フェスタでのイベントは駅前だけでなく、参加チケットを持参の方は巡回シャトルバスに乗ってワイナリーを巡ることが出来ます。

このワイナリー巡りが人気のポイントです。

たくさんの無料・有料の試飲はもちろん、普段は見学できないワイナリーへの見学も出来たり、生産者の方々ともお話することも出来ます。

新緑のぶどう畑の中をバスに乗ってワイナリーを巡る。

まるで大人の遠足。

これは楽しいに違いありませんよね。

体感するワイン

旅先や出先で、「普段よりも、地元や現地のその場で食べたり飲んだりするほうが美味しい」と感じること、皆さんも経験したことがあるかと思います。

これはワインにも共通しています。

特にワインは気候・土壌・環境といったテロワールの違いがぶどうやワインにも大きく作用し、個性をうみます。

その土地、細かくいうと畑やぶどうの木1本でも味わいがことなることも。

繊細なものですが、土地における個性がうまれるぶん、同じテロワールにある食材や気候にはとても寄り添ってくれます。

つまり、その場に行ってその空気を吸いながら、そこでのむ。

これが1番ワインそのものを体で感じられるのです。

ワイナリーフェスタではいくつも叶うのです。

こちらは塩尻志学館高校さんのぶどう畑。

高校生が授業として、ぶどうの栽培、ワインの醸造を学んでいます。

授業として生産されKIKYOワインとして販売されています。

通常購入するには難しかったりもしますが、もちろん試飲させていただけます。

チケットについてくる木曽の漆を用いて作られた可愛らしい漆ぬりのグラスを参加者の方は持ってまわり、このグラスにワインを。

このグラスはお土産にお持ち帰り。

こちらは塩尻市で1番の老舗、林農園さん。

いづつワイン、そして一升瓶ワインとしておなじみの方もいらっしゃるかもしれませんね。

地元グルメもあり、まさにお祭りのように盛り上がっていました。

こちらはアルプスさん。

一面のぶどう畑の中、風にそよぐぶどうの木々のもと、様々なワインが紹介されていました。

まだ販売される前のワインも有料試飲できます。

このイベントならではの特別です。

そしてこちらは1番のニューフェイスのサンサンワイナリーさんのオープンテラスからの景色です。

他にもkidoワインさんや信濃ワインさんなどいくつかまわることが出来ます。

ぶどう畑を眺めながら、そこで楽しむワインはまた格別です。

人を繋ぐワイン

ワインにはコミュニケーションツールとしての力もあります。

ワインと人。

ワインを通して人と人。

人を繋ぐワイン。

今回このイベントで特にそう感じました。

のどかなぶどう畑を、農家さんがお客様をトラクターの後ろに乗せてあげて、説明していたり。

普段は忙しいワイナリーの皆さん、なかなかお会いできない方も、子供のように大切にしている自身のワインをたくさんの方に案内したり。

お客様同士も、お友達の輪が広がっていたり。

たくさんの笑顔であふれていました。

これもイベントの楽しい魅力ではないでしょうか。

ワインのもたらす喜びを、最大限に感じられるひとときでした。

人気のイベントなので、今後ますますチケットの入手が難しくなるかもしれませんが、行ってみたいなと思われた方はぜひチャレンジしてみてください。

また、他にもワインのイベントはシーズンでもたくさんあるので、楽しんでみてはいかがでしょうか。

青空の下での乾杯は幸せです。