こんにちは。
柴原史佳です。
いよいよスタートしました、ゴールデンウィーク。
皆さまはお出かけ派でしょうか。
ご自宅でのんびり派でしょうか。
あるいは大型連休ではなくお仕事の方も多いかと思います。
お休みの方も、そうでない方も、癒しのワインをお楽しみいただきたいですね。
さて、少し前ですが、桜が咲く前に春休みをいただき旅しておりました。
行先は London と Paris 。
旅先での食事と同様、ワインも大切な楽しみの一つです。
ということで、今回は旅先で楽しんだワイン達を写真でつづらせていただきたいなと思います。
お出かけの方は行く先々の参考に、あるいは、少し旅気分でご覧いただけましたらと思います。
どうぞ皆さま、つかのまお付き合いくださいね。
London にて
Londonといえば、ビール!のイメージはまさにその通りで、パブでもビールはテッパンです。
もちろんビールを飲んでいる人もいますが、グラスでワインを飲んでいる人の多いこと。
お店に入り、スマートにビールと奥様のワインをオーダー。
仲良く少し語らい、さっとどこかへでかける紳士とマダム。
同じワインを飲みたくなるのも必然。
Garzon Estate Pinot Noir Rose / Maldonado URUGUAY
ウルグアイ産ピノ・ノワールのロゼは、色もしっかりとしたピンクで、ボリュームは軽い赤ワインのよう。
スカンピ&チップスのファッティーさも、これですっきり美味しく。
ちなみに、グラスワインといえども1杯の量が日本では100㎖前後ですが、あちらでは175㎖がミニマムだったりと多めなので、少な目が良い方はチェックポイントです。
街のレストランやパブ、劇場でも
ワインを楽しめる場所が豊富です。
ミュージカルを観ながらのワイン、最高ですよ。
まさにショービズ。
イギリスはフランスのボルドーとも歴史が深く、ワインの消費量は少なくありません。
以前はブドウの栽培限界がイギリスを超えなかったので、ワインづくりは栄えてはいませんでした。
しかしながら現在は、気候変動もあり南部を中心に良質のワインが生産されています。
それは実際に現地のワイン売り場でも顕著でした。
セルフリッジなどのデパートには Our Country Wine と自国のワインコーナーが出来たり、リカーショップでもイングリッシュスパークリングがラインナップされていました。
私のおすすめは、スパークリングワインです。
良質なイングリッシュスパークリングワインが生産される地域もイギリス南部になりますが、土壌が石灰質であったり、気温も低めで、とてもシャンパーニュ地方と似た環境だそうです。
見つけたらぜひ試したいスパークリングワインですね。
London らしい風景のおまけ。
Parisにて
Londonをあとに、いよいよParisへやってまいりました。
ワインといえば、やはりフランスですよね。
フランスでは旅の第一目的がワインになるくらい、楽しみの一つです。
普通によく見かけるフランスマップ。
色がついているのは、メジャーなワイン産地です。
こうしたマップを子供の頃から見ているのですから、農業という産業としても国の宝になるのは必至ですよね。
さて、ここ最近フランスでも主流になってきつつあるロゼワイン。
ランチにも最適です。
シャンピニオンとエメンタールチーズのガレットにあわせて。
ガレットはそば粉のクレープですが、もともとはフランス北部のブルターニュ地方の郷土料理です。
お食事系から甘いスウィーツまでタイプがあり、あわせるのは同じく北部名産のリンゴで作ったお酒 シードル が定番です。
私もいつもはシードルをあわすことが多いのですが、けっこうロゼワインをあわせている方も多いこと。
ロゼの軽やかさとバランスの良さ、お食事にあわせやすいという魅力の一つがよくわかります。
とあるスーパーのワインコーナーの一部です。
日本ではこんなにロゼがたくさん並んでいるなんて、なかなか見たことがありません。
その多くは、フランス南部のプロヴァンスやラングドック、スドウェストのものでした。
なにより、価格帯もかなりのお手頃で手に取りやすいこと。
改めてロゼワインの魅力にひたっていました。
サーモンステーキとタルタルにもロゼ。
オムレットにもロゼ。
淡いサーモンピンクや桜色のロゼを手にするだけで、心が躍ります。
プロヴァンスとラングドックとか、ロゼの飲み比べも楽しいですよ。
ジュテームの壁にて。
愛を語らったあとにも。
Chateau CAVALIER/Cotes de Provence 2017
ロマンティックなシーンでも、エレガント。
さて、ロゼワインの他にも美味しいワインは数知れず。
Chateau MAGNAN-FIGEAC / Saintt-Emilion Grand Cru 2014
ボルドーにおけるメルロー品種の名産地、サンテミリオン。
ベルベットのような深いルージュカラーで、熟したベリーの香りとシルキーなタンニン。
時を重ねるごとにバランスが整い、ひらく香りはますますエレガント。
こんなグランクリュ(特級畑)のサンテミリオンが、普通にデイリーな感じでいただけます。
マルシェでもフロマージュがあちこちに販売されています。
生産者が直接販売しているところもあるので、チーズも種類が豊富で状態も良好。
ワインもマルシェで販売されていたり。
掘り出し物が見つかるかもしれません。
マルシェで買わずにはいられないフロマージュとともにあわせるのは、やはりワインですよね。
LUPE-CHOLET/Bourgogne Hautes-Cotes de Beaune 2017
実は、本当はこちらではなく別のワインを購入したかったのですが、同じ生産者の同じエチケット(ラベル)で手に取る際に間違っていました。
皆さまもお買い物の際は、エチケットを確認して、ヴィンテージも確認してからお求めくださいね。
間違ったとはいえ、マルシェで購入した ブリアサヴァラン・アフィネ や、若い状態の モンドール には2017年のフレッシュなこのピノ・ノアールがよくあいました。
チェリーのような愛らしい酸。
ワインも出逢いですので、こうしたミステイクも楽しいものです。
さて、Parisでもエンターテイメント×ワインを楽しんできました。
老舗キャバレーと言えば Moulin Rouge です。
美しすぎる美女ダンサーの方やアクロバティックな技などが、お食事したり、お酒をいただきながら観劇できる、大人の社交場の一つ。
キャバレーというと、少しネガティブな印象を持たれる方もいらっしゃるかもしれませんが、覆されるくらい、もはや芸術です。
キャバレーそのものや踊り子達を描いた、歴史上の有名な芸術家たちも数々です。
そんな彼らも、感性を響かせながら観ていたのでしょうか。
ワインなどいただきながら。
あくまで勝手な想像ですが、それだけでも楽しいですよね。
あちこちで鳴る、シャンパーニュを抜栓するポンッとした音。
これまた名物にも思えてしまいます。
エンターテイメントとワインは最高のマリアージュです。
機会があればお楽しみいただきたい組み合わせですね。
マリアージュといえば、ワインにはフロマージュやパンは間違いないですね。
簡単にあわせられます。
街を歩いているとたまに目にする、パン屋さんに描かれたこの文字とマークは、毎年Parisで行われているバゲットやクロワッサンのコンクールで入賞したお店の印です。
私も見つけて、クロワッサンを購入しました。
ワインまで待ちきれず、パクリ。
街歩きで見つけたら、お試ししてみても良いかもしれません。
さて、滞在中に老舗のビストロでもワインを楽しみました。
お店は La Fontaine de Mars です。
こちら、シックな昔ながらのビストロですが、オバマ前大統領やセリーヌ・ディオンも訪れたお店です。
気さくなスタッフの方、間違いなくどれもこれも美味しいお料理、そしてワインと、すべてが揃ったビストロでした。
いただいたワインは、
Chateau de Tracy/Pouillyfume 2017
2017年とフレッシュでありながら、豊潤でふくよかなボディ。
なめらかなテクスチャーで、優しくもどこかに憂いを感じる、女王様のようでした。
旬のホタテのソテーは白ワインにも、赤ワインにも。
たまらない絶妙な火入れ。
Clavis Orea/Saintt-Emilion Grand Cru 2015
なめらかなシルクのようなワイン、バランスに長け余韻も長く、飲み疲れることなく楽しんでいたいワイン。
フィレステーキや鴨のコンフィにあったのは、言うまでもないですね。
グランドレストランももちろん素晴らしいですか、こうしたビストロでワインとお料理を楽しむのも良しです。
お店はParisのシンボルのエッフェル塔からも徒歩圏内なので、ぜひ。
シンボルといえば、凱旋門も。
黄昏の時間を過ごした後も、もちろんワイン。
Baron de Hoen/Alsace Pinot Gris 2017
大好きなアルザス地方のワインも、あちこちでいただくことができます。
こちらのピノ・グリは、白いお花の蜜のような甘い香りの中で、酸も美しく、フレッシュでバランスのとれた味わい。
ホタテのクリーム煮にとてもあいました。
ワインを旅の楽しみの一つに
他にもまだいくつかワインをいただき、本当にワイン三昧な旅となりました。
旅の主役でなくとも、美味しいお食事は楽しみの一つです。
あわせるワインももちろん。
今回感じたのは、ワインそのものを味わい楽しむことはもちろん、文化や風土、歴史や環境など、その国や場所をより感じたり考えるきっかけになるということです。
ワインは脳でも飲むもの。
とは言いすぎではありますが、それを通してふれる世界にはまだまだ魅力がたくさんつまっていて、新しい扉を開いてくれるような気がします。
まさに旅そのもの。
もう一つ、そこへ行くのはベストですが、行かなくても、行った後でも、感じたり考えたりするきっかけをも与えてくれます。
冒頭でもふれましたが、時代がかわるこのゴールデンウィーク中に、旅へ行かれる方も、そうでない方も、心を癒し、響かせてくれるワインに出逢っていただきたいなと思います。
長い徒然なる旅するワインの記録にお付き合いいただき、ありがとうございました。
Have a nice Holidays with Wine !