今年も様々なメディアで報道され皆さんもご存知であろう若者達のハロウィンの宴。
その祭りの後、年々被害が深刻になってゆく渋谷のゴミ問題を改善すべく、キングコング西野亮廣さんと渋谷区がタッグを組んだ、その名も『渋谷ゴーストバスターズ』。
東京デザインウィークと連動し、かつ(なんと!)米国の本家ゴーストバスターズよりオフィシャルのサポートも受け、総勢400名以上ものボランティアと共に11月1(日)早朝より、大規模な大掃除を成し遂げました。
神宮外苑前の東京デザインウィーク会場に移動した西野さんは疲れも見せず、簡単な昼食を済ませただけで早々に何やら制作に取り掛かる。
渋谷で集められた大量のゴミはここTDWメイン会場にてトラッシュアートとして甦る。
その骨組みとして使用されるのがこのツリー、お化けの木。
一体どのような完成のイメージを西野さんは思い浮かべているのだろうか。
一方、集められた大量のゴミは、会場の裏で分別、洗浄され、ボランティア達によって思い思いの姿に変わっていく。
驚いたことに皆一様に笑顔でゴミがあることに憤りを感じていない。
負の感情でボランティアをしているのではなく、イベント事として、アート制作として楽しんでいるのだ。
ボランティア参加者一人一人と同じ目線に立ち、笑いを交えながら指示を出す西野さん。
「皆偽善と言うが、これは僕にとって娯楽なんです。」と語る。
誰よりも楽しんでいたのは彼なのかも知れない。
続々と集まってゆく力作の山。
街中を汚していた顔をしかめるようなゴミ達が、100名余りのアーティスト達の手により色とりどりのお化けとなり息を吹き返してゆく。
陽が落ち始め、少し肌寒くなってきた頃、いよいよ飾り付けが始まった。
まるでクリスマスツリーの星のように最上部に位置するのが西野さんの作品のようだ。
全ての飾り付けが終わる頃には辺りは真っ暗に。
それでも誰一人として帰ろうとしない、皆固唾を飲んで見守っている。
いよいよグランドフィナーレ。
ライトアップされた全ての関係者による共作、トラッシュアートツリー、『お化けの木』完成。
早朝からの長丁場、皆疲れていただろうに、魔女の帽子の下吊るされた自慢のオブジェを皆キラキラとした瞳で見上げていた。
企画制作陣は語る、「(渋谷のゴミで出来た)このツリーが枯れることがゴールなんです」と。
「ただゴミ拾いをするだけなら、苦労なだけになってしまうし、話題にも問題提起にもならない。
でもこれを一つのイベントとすることで、ハロウィンを思い切り楽しめるし、翌日の掃除も含めて楽しみに変わる。
誰を咎めることなく、街も綺麗になれば最高じゃないですか」とポジティブな循環システムを描く西野さん。
長い一日を終え、完成したツリーとボランティア達の横顔を交互に見つめながら、「この光景がまた見れるなら、幾らでも頑張れるよ」と目を細めていました。
関連リンク
東京デザインウィーク公式サイト:http://tokyodesignweek.jp/
西野亮廣公式ツイッター:https://twitter.com/nishinoakihiro
西野亮廣公式インスタグラム:https://instagram.com/otogimachi/